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倭(ヤマト)しうるはし

~わが国が「倭」と呼ばれていた上古の面影を今につたえる風景や風物など・・・いにしえのヤマトをしみじみと~

延喜式内社や全国一宮など

【フォトレポート】富士山本宮浅間神社

【フォトレポート】富士山本宮浅間神社
●鳥居の向こうは,いわずと知れた富士山


八月下旬のある晴れた日の朝,富士山本宮浅間神社へ参ってきました。


【フォトレポート】富士山本宮浅間神社
【フォトレポート】富士山本宮浅間神社
●なるほど,相変わらずの残暑の中でも,良い形の雲は初秋の到来かもしれません


この青空,もう秋だね~。

午前8時半,朝拝へと向かう神職・巫女の行列から漏れ聞こえてきた会話。

ただ,もう秋はすぐそことは思えない暑い晴れた朝ではありましたが,御神体の富士の山にある奥宮ならば冷え込むような気温なのでしょう。



【フォトレポート】富士山本宮浅間神社
●朝拝が始まります。鮮烈な朱色が澄んだ青空によくマッチします

立派な楼門,

立派な拝殿,

そして拝殿のすぐうしろに聳える鰹木並ぶ本殿。

そして,そのずっと北東よりになるのでしょうか,今ある富士山本宮浅間神社の本来の御神体である富士山が鎮座しているわけですが。


【フォトレポート】富士山本宮浅間神社

富士浅間神社の「浅間」。

今でこそ「せんげん」と音読みするのが主流だけど,いうまでもなく「浅間」とは「あさま」。

そう,長野新幹線の名前にもなっている浅間山(あさまやま)と,もともと意味は同じだったそうです。

あと,阿蘇山の「あそ」とか,有珠山の「うす」とかも「あさま」と語源的には同じものだそうです。


【フォトレポート】富士山本宮浅間神社
●やはり,火の神を祀る社殿には朱の色が似合います


「アサマ」ないし「アサ」は火山を意味する上古語。

古来,火の神も祀ってきた神社にはそれと対照的なものも。

それは,水。



【フォトレポート】富士山本宮浅間神社
●この門を潜り抜けると,富士山からの湧水が噴出する泉が


磐座のようなものが鎮座する社叢の池が湧水の泉になっています。

富士山浅間神社では,この湧水を神水として頒布しています。



【フォトレポート】富士山本宮浅間神社

【富士山本宮浅間神社御祭神・御由緒】
(主祭神)
木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)(別称:浅間大神(あさまのおおかみ))
(相殿神)
瓊々杵尊(ににぎのみこと)
大山祇神(おおやまづみのかみ)


(起源・沿革)
第7代孝霊天皇の御代、富士山が大噴火をしたため、周辺住民は離散し、荒れ果てた状態が長期に及んだとあります。第11代垂仁天皇はこれを憂い、その3年(前27)に浅間大神を山足の地に祀り山霊を鎮められました(山宮)。これが当大社の起源です。
大同元年(806)坂上田村麿は平城天皇の勅命を奉じ、現在の大宮の地に壮大な社殿を造営し、山宮から遷座されました。


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